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赤井稚佳さん、赤井宏さん、堀部篤史さんと共に京都・美山へ。これぞ日本の原風景ともいうべきロケーション、美山かやぶき美術館での赤井稚佳さんの展示、青空と蝉の声。夏休み感たっぷりの小旅行になった。
今秋に恵文社一乗寺店より発刊される赤井稚佳さんの作品集も順調に進行中。
美山の水はとても甘い。
いよいよ助産院へ、と思ったが陣痛の間隔がまだまだ短くならない。先生に電話すると7分間隔になってから来てとのこと。
結局、家をでることになる18時半までは普通に近所のスーパーに行ったり、昼寝したり、長女と遊んだりして過ごす。妻は長女が使っている踏み台を上ったり下りたりの運動を繰り返して、すでにクタクタになっている。
助産院に到着する頃には、陣痛が進行していて妻の表情もその波にあわせて険しくなってきている。でも先生の診察ではまだまだとの判断。夕飯をしっかり食べて寝て、と言われ入院する座敷部屋へ移動する。が、いやいや妻の状態はそんな呑気な感じではなくなっているけど…先生!? 夕飯を買ってきてくれた義母も到着。
陣痛の度に「う”〜」と唸る妻の腰を力一杯押しながら(腰骨を強く押すことで痛みが和らぐ)、その間に長女と冷麺をたべる父。長女も夜の一大イベントに向けてなんだか楽しそう。妻はだんだんそれどころではない。
一気に陣痛が進んでいるようで室内トイレに行った妻が「なんかプチっていった!先生呼んで!」と叫ぶ。ここからは長女が生まれた時に比べると5倍速くらいのはやさで時間が進んでいく。二人目は通り道ができているから早いというのは本当だ。布団の上で仰向けになった妻はいよいよといった感じで、到着した先生がみるともうすでに頭が出かけていた。「出てるじゃない!内線10番に掛けてくださる。誰もでなかったら11番、それでもでなかったら13番!」先生慌ててゴム手袋を装着したり布を広げたり…でもとても間に合っていない。最低限の準備でもう赤子を取り出しにかかる。いよいよその時になって「ふみちゃん、ミニ子がでてくるところ見といたら!」と妻。父は妻を膝枕状態なので、義母と長女がその瞬間を特等席で眺めることに。長女は「ミニ子でてきたね〜」と平然としている。当初母の苦しんでいる姿を見続けることができるのか…と心配していたのだが、何の問題もなかった。命を生むことの大変さ、どうやってヒトは生まれてくるのかを自分の目で見て体験できた長女はきっと何かを感じてくれたことと思う。
21時16分、産声をあげたのは元気で大きな男の子。一滴の血もついていない。へその緒を切らせてもらい母親の胸元へ。赤子におっぱいを吸わせる。長女はさっそく興味津々な様子。
今日から本当のお姉ちゃんだ。おめでとう。
長男、生まれてきてくれてありがとう。
妻へ、生んでくれて本当にありがとう。
長い長い一日、長男が生まれた部屋で家族4人で寝る。
朝6時。「ふみちゃん。ミニ子(お腹の子)今日うまれるかもしれない」妻と娘が話している声で飛び起きる。昨日娘が予言した通りになった…
そわそわしながらも家族でしっかり朝ごはんを食べ、助産院に報告。
娘は、あいかわらず普段通りだけど、慌ただしくしている親をみて何かしら感ずいているよう。
現在9時_もう少ししたら出発かな。娘も一緒に母ちゃんを応援する。
進行中の仕事をもくもくと(時にブツブツと)こなす日々。8月は建築の本がひとつ、とあるゼミの成果をまとめた本がひとつ、イラストレーターの作品集がひとつ、と本づくし。総400ページほど。
15時頃、夕立がくる。窓が打たれて滝のようになった。雨上がり、一匹の蚊に血を吸われる。
朝から昼過ぎまで事務所で仕事をし、大阪へ出向く。北浜の古いビルの一室をアトリエとした浜七重さんと打ち合わせ。詩と刺繍。良いものができそう。僕からはどんな提案ができるだろう。秋の展示会に向けてゆっくり進み出した感じ。
同フロアにある山田衣さんとも久しぶりに会う。なんだかちょっと頼もしい雰囲気になっていた。9月に展示会をするらしく、観に行く約束をしてしまった。たぶん服をオーダーしてしまうんことになりそう。以前よりなにかお願いしたいと思っていたので良いのだけれど。
ビルを出た途端、雷雨に見舞われる。夏の夕立で30分ほど雨宿り、立往生。小雨になった頃、北浜から天六に向かう。
hitotoでのおんさ展、最終日でBarに参加する。夕立のせいで到着が遅れてしまった。既にたくさんの人が来ていて、目があった人から挨拶してまわる。みんな楽しそうで主催者としては嬉しい。お酒と美味しいおつまみと、人と。申し分ない。
19時50分ごろ淀川花火を観賞するために屋上へ。爆音とともにビルの隙間ではじける花火がみえる。全貌は見えないが、十分堪能できた。
その後、夜遅くまで呑んで(珍しく飲めた)終電で帰る。記憶に残る名場面の数々でよく笑った。
予定通りいけば来週に第二子が生まれる。もう正産期なのでいつ生まれても良い状態。お姉ちゃんになる予定の娘(2歳10ヶ月)は、お腹の赤ちゃんに絵本を読んであげるだの抱っこしてあげるだの言って何とも愛らしい。今週中にできるだけ仕事をこなしたいと思う。
日が傾き始めた頃、芦屋川の上流にある滝へ向かう。海に近い下流とはやはり水温がずいぶん違っていた。人工的なものだが2段構えの立派な滝。絶え間なく流れてくる膨大な水の量を、変幻自在なその姿を、しばらくの間ぼーっと眺める。